圧倒的な断絶

前回の続き。ジェネレーションギャップについて、ちょっと別のこと考えたりなど。 わたしは実家が本当に嫌いで嫌いで、中学生のころは夜公園でぼーっとしながら、大人になって一人暮らし出来るようになるのを待つのと今死ぬのと、どっちがいいかとか考えてた…

小商い

春になったらヴァンセンヌの森に行こうと思ってて、今日初めて行った。森っていうよりは広大な林みたいな。ブーローニュの森みたいに鬱蒼とはしてなくて明るい。風が冷たかったんだけど天気がよくて、ヴァンセンヌ城から湖までずーっと歩いた。歩き瞑想って…

ドビュッシー展など

気持ちのベクトルが内に向かってる気がする。なんかあんまり人と話したくないし、自分の仕事だけやってあとはずっと本読んでたい。行動が記録に追いつかないので、最近のことをまとめて書く。どんな形でも残さないよりはまし。 ○3月12日(月) 『ドビュッシー…

ロンドン旅行記 II

旅行記 I、作品タイトルを追記しました。 さて2日目の日記。

ロンドン旅行記 I

ロンドンに行ってきた。 日本の友人(美人で才女でヲタク)がニューヨークに出張することになり、「ロンドン行こうかな…」とかひとりごと言ってたのがそもそもの始まり。ロンドン来るならわたしも行くよ!って決めたのが、出発10日前くらいだった。お互い未…

灯台

わたしはいつも「ここではないどこか」のことを考えていた。それではなんだかいけないような気がして、大人になったら完成された職業人にならなきゃいけないんだって思ってたから、ずっと後ろめたかった。たとえば、学生っていうのは人間として未完成で、学…

蜜月

3ヶ月って、わたしのミューズ(頻出単語)と仲良かった期間と一緒なんだよなあ。高一の12月から3月まで。まさに蜜月だったね。そのときも付き合ってないけど。放課後の教室とか電話とかで、すごいどうでもいいことばっかり話してたけど、ほんっとうに楽しか…

交点の先で

酒も飲めないし煙草も吸えないし、こういうときわたしはどうやって過ごしてたんだろうなあとか考えてたら、今朝、無意識のうちに、駅のキオスクで芸術系の雑誌を大量買いしてしまった。所要時間4分。単なる電車待ちの時間だった。あーこうしてわたしはエンタ…

あの子の苦悩

わたしには他人の思想に口を出す趣味はない。人はみんな信じたいものを信じればいいと思う。例えそれがどんなに異端であっても。 友人に深い苦悩を背負っていることを告白された。つまり、わたしを好きになることと彼の信条とが完全に反するということだ。だ…

La femme du boulanger

[:W200]フランスに来て初めて演劇を見に行った。人気のあるロングラン公演らしくて、主演のこの人が有名な俳優さんらしい。名前はミシェル・ガラブル。例の友人の男子に連れて行ってもらったんだけど、「フランス人はみんな彼が大好き!」って言ってた。植木…

仕事道具

日本語の本読まない、とかいって今がっつり読んでる。河合隼雄の心理療法の本。 広告業界で4年くらい働いてたわけですが、現在日本語の先生やってて嬉しいなあと思うのは、目の前にお客さんがいて反応が手に取るようにわかること。広告の仕事してたときは、…

ロダン美術館

ロダンってやっぱすごいのな!ヌードデッサンが天才的にそそるんだけど!! 展覧会タイトルは『モデルを捕らえる』。事前情報ほとんど持たずに行ってみたら、最初から最後まで延々と300枚の女性のヌードデッサン。いやーおもしろかった。ロダンってちょっと…

非ヲタ体質

昨日の自分が何書いてるのか不明。眠かったんだろうね。 ええと、正直に言うと、6月に一旦日本に帰ってその後もう一度フランスに来るつもりだった。日曜日までは。それが、しょうちゃんハピバによりあいば30さいのことを考えざるをえなくなって、でもそのと…

行くか、残るか

6月以降の話を、あらしのお友達とジョエル(同居人)と勤務先から、三者同時にされた週明け。 今何よりも思ってるのは、この一年はわたしが喉から手が出るほど欲しがっていた年月で、日本に帰るためにここにいるんじゃないということ。だから今、なるべく日…

再会

クリスマス休暇に、パリからミュンヘンに向かう夜行列車のなかで出会った男の子と、パリで再会した。 そう、この話はまだ書いてなかった。ドイツ旅行の記録を残しておきたいと思ってるんだけど、うまく言葉で表せないまま今に至る。大事な出来事ほど温めて熟…

ボナネ

あけましておめでとうございます。 (あ、写真アップできた) 年越しの瞬間は、アンバリッドの近くのセーヌ川沿いで迎えました。初めひとりでシャンゼリゼにいたんだけど、合流したフランス人の友達に「シャンゼリゼはやばい!」っていわれて回避。しようと…

イレジスティブル

6月19日にパリに到着したので、ちょうど半年が過ぎました。ここで折り返しかあ。うーん。 雑感としては、フランス来る前と来た後であんまり印象が変わらなくて、いまだに毎日良い国だなーと思ってる。街並みは古くて美しくて、パンもガトーもおいしくて、女…

不定詞

「キスとかそういうこともうしたくない」なのか、「そういうことしなければよかった」なのか、「そういうことするつもりなかったのに」なのか、フランス語の微妙なニュアンスがくみとれなくて悩んだまま一週間がすぎた。不定詞faireがどこにかかってるのかが…

伊藤計劃とアラン・ロブ=グリエ

静養中にベッドで読んでた本の話。 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/02/10メディア: 文庫購入: 75人 クリック: 954回この商品を含むブログ (517件) を見る 前に一度読んで、3ページ目くらいで挫折した。理由…

病院行ってきた

今週ボロボロ。体調悪くて朦朧としてたら仕事で重大なミスしたのが水曜日、フランス人の男子に告白もしてないのに「友達でいよう」っていわれたのがその日の夜(不条理すぎて消化できてない)、翌日体調悪化して仕事を休んで病院に行ったのが木曜日、どろど…

主体と客体

こないだのは、なんてタイトルつけていいのかわかんなくてそのまんまになってます。見返したらチラ裏もいいところですね。お目汚し失礼しました。 あのまま放置するのもなんなので、もうちょっと哲学的に追究します。メルロ=ポンティにからめて。 この世界…

こんなところで話す話題でもないけど、これも記録だ。聞いてほしい。 正直いって、わたしは告白されたことがない。正確に言うと、付き合おうって言われたことがない。そのわりに、好意だけ寄せられて流されることがよくある(婉曲表現)。そうなると大概がっ…

ポリフォニー

天賦の才能っていうか、類い稀なる感性っていうか、なんなのあのひと!惚れるしかない! Cite de la musique(音楽博物館)で開催中のクレー展に行ってきた。東京発つ直前にやってた近代美術館のクレー展が見たかったんだけど忙しすぎて見れなかったから、こ…

愛読書厨

最近読んだ本の話など。もの食う人びと (角川文庫)作者: 辺見庸出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1997/06/20メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 84回この商品を含むブログ (159件) を見るいわずもがな、しょうちゃんの愛読書。装幀は杉浦康平。辺見庸さん…

自分の市場価値

今日フランス語勉強しながら、すごいひさしぶりだなーってちょっと新鮮だった。そのぐらい机に向かって勉強してない。さすがにまずいんじゃないかと思う。 忙しさでいえば9月が一番ハードだった。10月になって一週間のスケジュールがおちついてきて、今思う…

スカイクロラ

スカイクロラの話を書こうと思って、全然書けなかった。 7月くらいからずっとスカイクロラのシリーズを読んでる。なんとなくヨーロッパの空気に合う気がする。こっちに持ってきたのは『スカイクロラ』1冊だけだったんだけど、物足りなくて『クレイドゥ・ザ・…

朝ごはん

バゲットを買い忘れたので、安いビスケットの上にクリームチーズ乗せたらめちゃくちゃうまくて感動。熱いコーヒーとキウイで簡単な朝ごはん。静かだ。 日本語学校のほうでもレストランのほうでも、自分のフランス語通じなさにかるく落ち込んでたけど、おいし…

ust

昨日、ustで近況などおしゃべりしました。しかし難しいねえ。前も今もしゃべるのが仕事の職業なのに、話が下手でどうしたものやら。わたしはなんとなく、人は、文字で書いてるよりしゃべってるときのほうが取り繕えないので本性に近いと思ってる。そして自分…

オランジュリー美術館

チュイルリー公園の一角にある、オランジュリー美術館に行ってきました。いやー良かった。モネの睡蓮の間が有名だけど、あれはもう絵じゃない。インスタレーションだわ。楕円形の白い部屋に天井からやわらかい日差しが降り注いで、東西南北を睡蓮に囲まれる…

聖人の名前

フランスの暦は365日全部の日付に「聖○○の日」っていうのがあって、フランス人は自分の誕生日の聖人の名前を付けたりするそうです。そこで自分の誕生日を調べたらSte Beatriceでした。ベアトリス!ルドンのBeatrice。すごい好きで一時期部屋に貼ってたよ。あ…