ボナネ

あけましておめでとうございます。


(あ、写真アップできた)


年越しの瞬間は、アンバリッドの近くのセーヌ川沿いで迎えました。初めひとりでシャンゼリゼにいたんだけど、合流したフランス人の友達に「シャンゼリゼはやばい!」っていわれて回避。しようとした瞬間、酔っぱらった若者らにからまれた。ぐしゃって髪さわられた。うあああああ。からかわれただけなので被害はないけど、まじこわかったよ。友達によると、シャンゼリゼにいるのなんて外国人の観光客と騒ぎたいだけの郊外の若者だけだから、近寄っちゃだめだって。まあそうよね。ただ見てみたかったんだ。


セーヌ川越しにエッフェル塔が見える位置にいたけど、0時になってもエッフェル塔はふつうだった。ふだんから毎時0分にキラキラするけど、それだけ。でも周りはみんな口笛ふいたりキスしたりしてた。知らない人とも「ボナネ Bonne année !」って言い合って。こっちの人は、クリスマスは家族と静かに過ごすもので、大晦日の夜にパーティーしてにぎやかにすごすのが定番らしい。しかしカウコン見て除夜の鐘聞かないと、年越した気にならないなあ。


そして夜中2時半くらいまでアンバリッド周辺を散歩して、そろそろ帰ろうかと思ったら、あらあらメトロが閉まってる。一晩中動いてるんじゃないの?って友人に聞いたら、彼はパリ5年目にして初めて外で年越しするので、全然詳しくないらしい。まじかー。仕方がないのでわたしのRER(JRみたいなもの)の特別始発駅、東駅まで歩くことにする。が、歩いてるうちに4時台の深夜ダイヤの電車にも乗れず、結局北駅から始発に乗って帰った。家着いたの6時半。ちょう疲れた。後日談ですが、ほんとはメトロあったそうな。でも一部は運休で、13番線はなかったんだって。


それからちょっと寝て、元日の朝、日本から来ている先輩夫婦を迎えに行こうとした矢先、インロック事件(金曜日に自宅の鍵をインロックしてしまった)の件でおおわらわ。先輩たちの泊まってるホテルにメッセージを残すも、先輩の戸籍上の本名を忘れてて伝言を伝えられず。迎えに行けたのが30分過ぎ。ああもうほんとすいません…。


1日は本当にどこも閉まっているので、考えた末うちに招くことにしました。ごくごく一般的なフランスの食事ですが、雰囲気だけでも味わってもらえればと思って。食後、パリに戻る車中では、車窓から見える風景をみながら、街の落書きの話題で盛り上がる。気になってちょっと調べたよ( グラフィティ)。1970年代にニューヨークから始まったそうで、彼らなりに完成度を高める方向へ競っているらしく、ライター(っていうらしい)同士の暗黙のルールがあるらしい。でもわたしは好きじゃない。キース・ヘリングとかバスキアとかの作品を美術館で見て「落書きじゃん」ってスルーしてしまうのは、普段見慣れてる落書きが “見たくないもの” っていう感覚があるからだと思う。この辺、パリのストリートアートのこと、もうちょっと調べたい。


グラン・パレ前で先輩たちとはお別れ。「パリは3日じゃ足りないね。また来なきゃ」って言ってました。うん、また来てくださいね。梅干しと柚子こしょうとほうじ茶、ありがとうございました!!


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去年はもちろん自分にとって転機の年だった。震災と、フランスに来たことと。だけど、今も進行中なのでうまく言葉にできない。今年の夏ぐらいに、「2011年とはなんだったのか」って考えたい。なので今年の目標は、無事に日本に帰ることです。明日から仕事。がんばります。今年もよろしくお願いします。