こんなところで話す話題でもないけど、これも記録だ。聞いてほしい。


正直いって、わたしは告白されたことがない。正確に言うと、付き合おうって言われたことがない。そのわりに、好意だけ寄せられて流されることがよくある(婉曲表現)。そうなると大概がっかりする。自分にも相手にも。わたしはあんまり禁欲的な人間ではないので誰とでもキスできるけど(語弊はないです キリッ)、大事な相手ほど何もしないでただ友達でいたい。そっちのほうが、わたしにとっては「大切にしてる」ってことなんだ。そう思うと、簡単に手を出される自分は、大切にされてないんだろうなーとか思う。女の子の友達が増えてから、ああ良いなあって思ったのは、わたしを女としてじゃなくて人間として見てくれるから。何を考えているのかとか、何に魅かれるのかとか、わたしという人間の思考や感情に対して興味を持ってもらえるのがほんとうに嬉しかった。


人間は根本的に、手の届かないひとに憧れるものなんだと思う。その憧れと、手に入れたときの喜びと、どちらを優先するかで個人差があるんだろう。たぶんわたしは、どんなに手を尽くしても陥落しないものに執着する人間。たとえば最近よく会ってるフランス人の男の子は、初めて会ったときから優しくてかっこよくて、彼女がいる(当時)って聞いたとき若干がっかりしたくらいなんだけど、手に入りそうな状況になるととたんにめんどくさくなって、「いや、あなたは大切な友達だから、むしろこのままで…」ってなってしまう。っていうか、そういうデリケートな会話ってなんかあるじゃん、付き合うまでの微妙な会話とか、昨日のアレはどういう意味?みたいな。あれが苦手で、日本語でもしたくないのに、フランス語でとかもう下手すぎて、言わせんなやゴルァ!! ってちょっとなった。


事実と思考が混在してます。すいません。


でも彼はロマンティックだし優しいし、映画とか写真とか詳しいし、ふつうの女の子だったら喜ぶのかもしれないけど、わたしはセーヌ川に落ちる夕日より、工事中の観覧車を見たい人間なんだよ。ああもう、ほんと誰かと代わってほしい。


そもそもわたしは日本に好きな人がいるんだけどな。あの人のことも、手に入りそうになったら興味なくなってしまうのかな。