片思い


仕事しながら夜勉強するのは心身共に負担が大きくて、なんでこんな大変な思いしながらやってるんだろうなーとかときどき思う。でも、早く終わればいいっていうのはあんまりなくて、できることならもう少しじっくり勉強したいけど、今回は期日が決まってるからそれまでに詰め込まなきゃいけないのがもうどうしたって無理!時間足りない!って毎日発狂してるような状態で。


哲学的で感情豊かで、無口で神秘的で手に負えない。そういう人格のようなものを相手にしてるんだと思う。わたしの向き合ってる学問というのは。好きだけど深遠すぎてだんだん遠ざかっていくような気がする。だけどたぶんこれが完全に論理的な言語主体の学問だったらわたしには扱いきれなかったと思うし、反対に完全に制作側に立ったとしても、何か語らずにはいられなかっただろう。万感の思いを込めて書いた文章も、一枚の絵画の前に立てば吹き飛んでしまう。それでも言葉にせずにはいられない。そういう言葉と表現の永遠の相容れなさを肯定できる学問だから、嫌いになれないんだろうと思う。


来週わたしが30歳になる日に大事な試験があって、そのために勉強しているわけですが、もしこれに落ちたら今年のどこかでイタリアに行きたいな。今人生で一番ルネサンスのこと理解してるから、この脳を保ったまま旅に出たい。