数学の先生

いつもお☆さまありがとうございます。けど広告とか美術の話題になるとみんな興味なくなるみたいでさびしいw(ナビ派のこと書いたときとかも) 一応そういう勉強しに来てるんだけどなあ。今日どうしたこうしたとか、とりとめのない内容のほうが喜んでもらえるようで。いやいや読んでくれてる人がいるだけでありがたいんですけれど!


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今週から塾の先生をしています。前に面接だけ行った進学塾から、急遽夏期講習のピンチヒッターをお願いできないかと頼まれて、小5、小6、中2の算数と数学を教えてます。教えてる生徒たちはみんな日本人家庭の子で、現地校に通ってる子、日本人学校に通ってる子、お父さんの仕事の都合で期間限定で滞在してる子、ずっとフランスに住んでる子などいろいろ。事情はそれぞれだけど、日本の高校とか大学受験するときに困らないように、この進学塾では日本のカリキュラムで教えてる。


それにしても数学楽しい。教えてるわたしが一番楽しい。小5の子は今、倍数・約数をやってて、小6の子が分数、中2の子たちは立体図形や文字式をやってる。小学校の算数は概念や公式を覚えるばっかりで、まだおもしろさがわかんないだろうな。中2くらいからおもしろくなってくるよね。立体図形はポアンカレ予想とかトポロジーの基礎だし、文字式は数学っていう学問の本質である「配列の構造の可視化」の基礎だから。というわけで、実家からの荷物も今週ようやく届いたのでさっそく数学の本を出して、今は一日中数学漬け。

読んでるのはこれ。

世界でもっとも美しい10の数学パズル

世界でもっとも美しい10の数学パズル


でもわたし自身は、センター試験終わった日に数学の教科書捨てた人間だからね。高校まではほんとに数学苦手だった。苦手というか、解けないから好きじゃなかった。今でもあんまり自力では解けないけど、この解答が何の証明になるかとかを知っていれば、向かい合う真剣さが違うよね。だからほんと何度も言うけど、小中高の算数/数学では、数学史や現代数学、古典的パラドクス、パズルなどなどいろんなこと教えたほうがいいと思うよ。というかまず文系・理系って分けるのをやめたほうがいい。例えば物書きの人が文学の本ばかり読んでるのを、わたしは良いことだと思わない。ルイス・キャロルは数学者だし、デカルトパスカルもそうだし、サン=テグジュペリパイロットだし。文章を書くのを生業にする人ほど、他の専門分野を持つべきだと思う。数学じゃなくてもいいけど、数学と哲学はあらゆる学問の基礎だからね。数学嫌いで文学部来るとかほんとありえないから(それなんてわたし)小学校できちんと数学的思考を身につけて、中高までに好きになっておいたほうがいいと思う。その生徒たちがどんな職業に就くとしても。


あーほんとに数学ちゃんと勉強したい。社会人向けの数学講座とかあればいいのに。日本で探したけど、数学の講座で単発じゃなく通年の授業、しかも大検対策とかでなく純粋な興味を満たしてくれる授業ってほとんどないよなあ。もし今フランスであったとしても、フランス語で受けるのは厳しいしなあ。