仕事決定

日本語教師の仕事が決まりました。今日模擬授業のリベンジだったのですが、時間の終わりくらいになって、担当者のヴァレリーさんが「もういいですよ」と。どっちの意味だろう…とドキドキしてたら、「私はあなたと契約したいです」とのこと。「でもあなたの経験が乏しいことが心配なので、初めはトレーニング期間としましょう」っていうことになった。わあいよかったあああ。
最初に、「日本語教師の仕事を探してみたらどう?」って言ってくれたのはジョエルでした。わたしはそういう資格持ってないし経験もないから無理、って思ったんだけど、彼女がそんなことないって言うので。それでパリにある日本語学校検索して直接履歴書持ち込んだところ、さっきのヴァレリーさんが「とりあえずあなたの授業を見て決めます」って応じてくれたのでした。
でも非常勤なのでこれだけでは暮らせないから、もうひとつ日本人経営者のレストランでバイトすることにしました。こちらは、パリに来てすぐにお会いした翻訳業の日本人男性の口添えもあってスムーズに決まった。予定では7月中旬までに仕事を決めたいと思ってたから、どちらもぎりぎり間に合った。レストランのほうは今週金曜日から働き始める。ニート生活もあとちょっと。


結局決まったのはどちらも直接履歴書持ち込んだところでした。全部で求人広告見てコンタクトとったのが10件くらい、そのうち返事があったのが4件(返事がない6件とか考えられないんだけど)。それ以外に飛び込みが8件。書類で断られることはほとんどなくて(返事がないっていうのがそれか)、面接した結果、給与や時間の条件が合わなかったか、現時点でこちらから辞退することになったかのどちらか。「仕事はまず見つからない」「現地での収入は見込まないで予算を立てるべき」っていろんなところでさんざん読んでたので恐々としてたけど、結果的には半月くらいで就活終了。
うーん、今回はうまく行ったから言うんじゃないけど、なんとなく勝算があったんだよね。というのも、企業側は求人広告出すのにも面接するのにも、お金なり時間なりのコストがかかるわけじゃない。だけど、本当は人材が欲しいけど求人広告に出すほど確固としたプランがあるわけではないっていう企業は、求人出してる企業の何倍もあるはずだと思ったんだ。それは日本でも同じだけど、パリで日本人でそれなりに社会人として使える人(それなりに、でいいの。ふつうに社会人経験があって、礼儀正しく、労働許可証のある人間)ってセグメント化すると結構絞られるから、不特定多数に求人広告を打ったところで、良い人材が来るとは限らない。この辺がいくらでも他に候補がいる東京とはだいぶ事情が違うところ。そういうわけだからこちらの企業で日本人が働けるところってなると、コネクションで決まっていったりするんだと思う。だから、もし潜在的なニーズがあるのなら、わたしのほうから「わたしを使ってみませんか?」って売り込んだほうが早いと思ったの。求職者側が動くぶんにはタダだし。これは広告業の人間の発想かもしれない。ニーズは掘り起こすものだ、っていう。でもわたしのネックは、ビザの期限が1年なことと、フランス語しゃべれないこと。その2つはどうしようもないので、そうすると結局、今の自分でフランスに貢献できることを探していくしかなかった。そうして見つかったのが日本語教師の職だったという。


まあでも、日本語教えるためにフランスに来たのではないので、そっちはもちろんがんばりつつ、自分のやりたいこと忘れないようにしないと。あ、この日本語学校からポンピドゥーセンターまで歩いて行けるの。すばらしい。