イタリアの大砲暴発

金曜日、帰宅したら鍵が開いてたのでびっくり。日曜日に一旦バカンスから帰ってくるはずだったジョエルとオセアンヌが、予定を変更して帰ってきたらしい。部屋きれいにしといてよかったあ。


ジョエルのバカンスについて。彼女は今年の冬、パリ市内から車で1時間半くらいのところに休暇用の古い家を買ったそうで、今年の夏は2ヶ月かけて自分で改装するそうです。壊れているところを直したり、ペンキ塗ったり、新しい家具を運びこんだり。バカンスって、みんな地中海にいくわけじゃないのね。でも別荘を持つのがそんなにポピュラーなことにも驚くし、休暇のためにそれだけ情熱かけられるのもすごいと思う。日本で言ったら、都内に住みながら秩父に別荘を持つみたいな感覚なのかな。けして軽井沢とか那須とかじゃなくて。写真で見たら、リラの花咲く家みたいな感じでした。そのうちわたしも呼んでくれるそうです。楽しみ。


そういうわけで、昨日の夜は急遽一緒に夜ごはん食べることになった。契約ではそれぞれ自分でごはん作ることになってるけど、食卓一緒になるときは分け合ったり、どっちかがどっちかに作ってあげたりしてる。フランスでは外食すると高いけど、食料品はすごい安いので本当にありがたい。さすが世界のパンかご(って言われてる)。いろんな珍しい食べ物をジョエルが教えてくれるので、毎日料理するのが楽しい。例えばフロマージュブランというのがあって、フロマージュはチーズ、ブランは白の意味なんだけど、カッテージチーズみたいにさっぱりした味で、ヨーグルトみたいになめらかな食感のチーズなの。すごいおいしい。あと、アーティチョークを蒸してオリーブオイルとハーブとマスタードのソースにつける料理を教えてもらった。アーティチョークって、花びらの根元の肉質部分を歯でしごいて食べるのね(その後、花と茎の間のところも食べる)。食べるところ少ないんだけど、カニ食べるような感じでみんな手づかみで黙々と。ふだんフォークとナイフの人達が、ときどきこうしていきなりワイルドになるのでおもしろい。


食後は、La Premiere Etoileっていう映画のDVDを観た。ジョエルがDVDを入れようとしたら、わたしが入れっぱなしだったイタリアの大砲(うだうだ催眠術のときの)が再生されて大慌て。一生懸命説明したけど、バラエティー番組というものがほとんど存在しないフランスの人には通じなかったよ…。あんなふうにパジャマでうだうだやってる番組が神回認定される国なんですすみません。