部分集合


ひとつ前のダイアリが痛くて消したいよう…ワールドワイドウェブからも読んだ人の脳内からも…

でも消さないけど。あんな気持ちわるい文章でも、本気で思ったことしか書いてないから。人間、真剣になるとあのくらい滑稽なものだってことです。未来の自分が見てげらげら笑えばいいと思う。

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わたしの書くとどうしても女っぽくてお花畑な表現になってしまうけど、実際に会えなかった期間のほとんどを「どうしたらあの子のことを忘れられるんだろう」って思いながらすごしてた。だから実は、マサムネくんの「忘れられなかった、忘れられなかったよ」っていうのはわたしには結構しんどかった。今だから言えるけど。そして、最初に見たものを親だと思う鳥の雛の習性の話(出典はハチクロ)をももかの初恋に適用したのは、わたしがそうだから他人と思えないっていう 笑。まあわたしのはさすがに初恋ではないけど、未成熟な時期に特別幸せな関係を築いてしまうとその後がつらいのを身をもって感じてる(今も)。


高校時代、わたしはほんとにその子のことしか考えてなかったから、勉強しなかったし部活もあんまりしてなかったし、女の子の友達もほとんどいなかった。ずいぶん無為にすごしてしまったなあって気がしてる。もし今高校生に戻れるなら、もっと勉強して、頭やわらかいうちに数学とか哲学とかやりたい。当時はその子のいない土地に行きたいと思って受験勉強してたけど、今思えば、学問とか趣味によって、物理的にではなく精神的に開放されるということもありえたのかもしれない。


そいうえば昔、その子は自分とわたしの関係を部分集合“⊃”で表した。自分にはわたしの知らないことがあるけど、わたしのことは全部自分も知ってる、っていうことを言いたかったんだと思う。そのときわたしは、なんて生意気なんだこいつ!って思ったけど、同時に事実だしなあって納得してしまったし、自分のすべてがその子のなかに取り込まれている状態は嫌じゃないな、とか思ってた。でも今じゃわたしにはわたしの世界がある。日曜日は雨だったから、わたしが誘って国際美術館のコレクション展に行ったんだけど、こちらの領域でわたしが知ってることをその子はほとんど知らない。もちろんそうなりたくてなったんだけど、もう二度とあの頃の部分集合状態には戻れないんだなあって思うと、ちょっとさみしくもあったりして。あんなにシャイな男の子にも支配欲や独占欲が潜んでて、その欲求をわたしが満たしてるんだと思うと、すごく光栄だったんだけどなあ。