送別会ラッシュ

そういえば誰にも相談しなかったなあ。今回のこと。相談じゃなくて、ほぼ予告とか報告だった。

おかげさまで送別会ラッシュで(ありがたいことです)、人に渡仏のいきさつや動機を話す機会が多くなって、そういえばこういう話を口に出して話すことほとんどなかったんだなーって思った。基本的に有言不実行な人生だから、もう今回はごく身近な人以外に言わない!って思ってて。でも、誰かに会って自分の言葉で説明すると、矛盾も見えてくるし、即興でしゃべることで思わず自分の深層の本音が出てきたりする。



「勉強する」って、なんだろう。
学生時代に学んだことって、だいたい本読めば書いてある。授業で絵画のスライドを見てなんとなくわかった気になってたことが、生で観るといきなり全部納得できたりもする。たとえば、真珠の耳飾りの少女*1フェルメールの中であれは特別プライベートなものなんだって、観ればすんなり理解できる。そしたら、学校に通う意味ってなんだったんだろう。


うちの大学は、論文の書き方や発表の仕方について指導してくれたりしなかったし、研究内容についてマンツーマンで相談するような感じでもなかったし、それはもうたいがい放置だった。全然芸術学に強い大学とかじゃないし。それでも充実してた記憶しかないんだよなあ。
そう考えるとやっぱり、学問の場に籍を置くことで特別有益なことがあるとしたら、「専門の研究者の話をじかに聞けること」「専門の話を出来る人がたくさんいること」に尽きるのかな。わたし、授業に出ないで院生室とか教授の部屋に行って、ひたすら話をさせてもらってた時間に本当にたくさんのことを勉強させてもらったんだ。あとは「発表の場があること」は職業としての研究者には必要なことだと思うけど、別にキャリアのためでなければ、なんらかのかたちで発表したい!ってなったらどんな方法でもあるからなあ。


そう考えると、人と話すこと/人の話を聞くことが一番貴重なことなのかなあって気がする。したがって語学だな…。あとは、いろんな人に会いに行くこと、とか。そういえばおなじみCREAで、茂木健一郎が「人間には、偶然出逢ったものから人生を開拓していく能力が備わっている」っていってて、もしそれが本当だとしたら夢のある話だなあって思った。


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恒例の渡仏準備記録(誰かいつか役立ててくれるときがあるのだろうか)。


少し遡るけど、ビザ取るのに海外旅行保険に入らなくてはいけなくて。調べたらどこの保険会社も、11〜13万/年くらいで留学生・ワーホリ用パッケージプランを組んでいるんだけど、別に死亡保障とかいらないしなるべく安く抑えたいと思って、自分で保険会社探してフリープランを組んでもらった。8万円くらいになったのかな。こういうところはどんどん節約すべきだと思う。


あと、同じくビザ申請のために、健康証明書が必要だったので、初めは個人向けの健康診断センターに行った。実費で9,000円くらいだった。だけど、震災でビザ申請できなかった間にその有効期限が切れてしまって、もう一度同じ代金払うのもったいないから近所の内科の個人医院に電話で問い合わせたら、1件目は断られたけど、2件目は快く応じてくれた。それで小さな院内で健康診断して、おじいさん先生に問診してもらって、健康証明書発行料として3,000円だった。最後に先生に「健闘を祈る!」って言われたよ。かっこいい。

*1:首飾りって書いてた。訂正。耳飾りです