お前に明日は来ない(それは困る)


あんな自分語りを表に載せておくのもなんなんで、とっとと更新。


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「犯罪者は警察が捕まえる。それが本来のあるべき姿だよ」


JOKER、観てます。すでに何度も堕ちながら、伊達さんを一滴残らず摂取したいと思う一心で自分の屍を拾い上げて必死で観てます。わたしこんなに堺さんのこと好きだったかなあと自分でもびっくり。というか、堺さんがいつのまにかわたしの理想の堺雅人像を超えていて、あのひとなんなんだろうって6年越しにしてパルプンテ。あのひとあんまりビジュアル変わらないし言うことも変わらないのに、今の堺雅人はわたしにとって当代一の名優だと思う。何がちがうのかほんと不明なんだけど。やっぱり主役っていう緊張感か、それとも伊達さんの描かれ方がすばらしすぎるのか、あるいはこれまでためつすがめつやってきた役者業がここに来て一気に核分裂起こし始めたのか。


初めに“昼は温厚な人柄の物腰の柔らかい刑事、夜は法の網の目を潜り抜ける凶悪犯に怒りの鉄槌を下す制裁者”って聞いたときは「なにそのアテ書き!わたしだってそんなのやらせたい!」って思ったけど、実際始まってみたらもっと複雑だった。そうだよね、だって堺雅人がそんな二面で済むような人間に演じあげるわけがない。昼はたしかに仏の伊達さんだけど、笑いながら全身で怒ってるし、優しい顔で追いつめるし、できない子装いながらものすごい切れるし。夜は夜ですっごく冷たい口調になるけど、まっすぐ人の目見て話したり、ちょっとしたことで動揺したり。でも夜の伊達さんはあれだよ、黒いウィンドブレーカーのせいでなで肩強調されるおかげで「さかいまさと…(´д`*)☆.。.:*・゜」ってなるので、それまで真剣に観てたのがそこで一気にまさとモエ(not 伊達さん)発生です。あの衣装ぜんぜんよくないよ(ツン)


でもさーこの話さー、最後は魔王的なラストになるよねきっと……。もう今からかなしくてかなしくて仕方ないんですけど。あのひと、ほんまはやさしいひとなんやよ。でも自分自身が正当な裁きを受けなかった犯罪者であることがあのひとを駆り立ててる。凶悪犯を抹殺するたびにあのひとは自分に刃を向けてる。ああやってわざと自分に罪を着せてるんだ。わたしの中では、善と悪というよりは「清」と「濁」って感じがする。人間にはどっちも内包されてて、本来矛盾しないもの。伊達さんもそうだし、鹿賀さん(役名なんだっけ)も、にしきどさんも(役名は久遠、こっちはインパクトありすぎて覚えた)。


そういやわたし、一瞬どっくんにはまりそうになったんだよなあ。どっくん目当てで流星観てたもの。仕事が忙しくなって途中で挫折したけど。最初ジャニだって知らなくて、知ったときには瞬時に手をひいたねw(そんなーじだいもーああーったねとー) だけど今見てもあの子いい役者だよね。本人ふつうにしててもなんか腹に一物ありそうに見えるんだよ。あのねーサイコメトラーEIJIのときの田辺誠一みたいな感じ(伝わらねえ…)。明日の久遠くんが伊達さんに対してどう動くのか、楽しみすぎる。だって久遠くんにも何か忌まわしい過去があるんでしょ?そんなの滾るしかない。


というわけで、今日は夏虹見ないで先週のジョーカーリピってました。そういや気になってるんだけど、堺さんあれ地毛…だよね?でも5月に『日輪の遺産』でニュースになってたときボウズだったよ?そんなもんかなあ。あのひとのコンディションの良さが増毛のせいだったらもう残念すぎて悶え死ぬ。さすがあらしから残念なとこだけとってきたひと。(なで肩、ボリュームのない髪質、大真面目、私服がノンおしゃれ。ただしあいばとだけは一切かぶらない、っていうかあいばにざんねんなところがないからな)