A-studio


そしてまた一週間が終わった。
仕事は今そんなに忙しくないのに、好きなものたちを納得するまで摂取するために
最近睡眠時間をぎりぎりまで削って頭と身体を覚醒させている。
モルヒネが体内で合成されつづけている感じ。
こういうときはいつまででも起きて遊んでいられるし、不思議と体調も悪くない。
こんなふうに衝動に突き動かされるスリルってとても気持ちがいい。



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好きなもの目白押し!のうちのひとつ。A-studio。
もうなんていうか、いろいろ胸がいっぱいです。
新選組の話してくれるの…?今でも山南さんの気持ちなんだね?
山本耕史くんが香取くんのことを愛するその熱に、僕らみんなが惹かれていった」
あれから五年も経ったのに、当時と同じことを同じ表現で話す堺さん。
相変わらず安定した語り口だし、こっちはなんだかホームシックで泣きそうだよ。
もうね。祖国みたいな感じ。堺さんはわたしにとって。




そして高校!しかも最後、線香花火かと思ったら爆弾落ちてきたよ!
あの入部届…!!


  常に新鮮な舞台を作るべくここに入部を希望致します。
  目標:自分に厳しく人にはやさしく 良い芝居をつくる


15歳の堺少年が筆で書いた入部届。きれいな堺さんの文字。
なにこの洗練された文章。
小難しくもないし、いきがってもいないし、素直で賢そうで、でも大事なところを突いている。
丁寧にシンプルに自分で考えた感じがするから、今見ても全然古さを感じさせない。
これが堺さんの本質か…と思って胸を打たれたよ。しかもちょっと嫉妬する。




堺さんの、理知的かつ古風な言葉の選び方がわたしには気持ちよすぎて、
この人の話を聞いたあとには、世界のすべてを許したいようなおおらかな気持ちになります。
こういう気持ち、なんていうの?
信仰?
もしかしてあれは説法?


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そんな堺さんの経本エッセイが単行本で出ますよ。
文・堺雅人
8月だって。ちょう楽しみ。
堺さんの仕事の中で一番好きなのが新選組で、その次がこの連載だった。
たった1,500円の本だけど、一生大事にすることになると思う。



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さて!Aの嵐に戻ります。
他にも昨日葛西薫さんのトークショーを聴いたとか、アウトプットしたいことがいろいろあるんだけど、
週末にあのDVDをじっくり鑑賞するためにも、こっちのくだらない嵐を充分堪能しなければ!