情緒不安定な日に観る映画
夕暮れ時に『好きだ、』を観る。
なんか空気のきれいな場所にトリップしたくて。
ゴールデンウィーク、いろいろ考え事してたら仕事が嫌になっちゃった。
仕事というか、日常が。
休み明けの出社で、あ、わたしこのデスクにもう座っていたくない、って思ってしまって、
それで翌日お休みをもらい、土曜日まで眠ってすごした。
目が覚めるたび、ぼーっとベランダのほうを見ながら、
もっと雨が降ればいいのにって思ってた。
雨は東京の空を浄化してくれるから気持ちいいし、
外に出なくていい理由になるから好き。
毎日雨で、ベッドに入ったままコーヒーを隣において映画を観られれば最高なのに。
元来内向的な人間だと思う。
騙しだましやってきたけれど、糸が切れた凧のように、もう地上に戻れない気がする。
『好きだ、』を最初に観たのは2006年3月。
あの日の帰り道、渋谷駅をひとりで歩いた感覚をすごいリアルに覚えてる。
あのときより仕事も覚えて大人になったぶん、
34歳のユウとユースケの気持ちに初めて思い当たるところもあって、
淋しいなあって思った。
だんだん鈍感になっていく自分が粘土のようにのしかかる。
こんな情緒不安定な状態でも食欲はあるから不思議。
今日は恋人が作ってくれた麻婆豆腐とシュウマイ。