日仏学院で学んでること


日仏学院の授業はこれから二週間バカンスでお休み。
せっかく口が慣れてきたころなので、モチベーションを落とさないように気をつけなきゃ。



大学の第二外国語からはじめて、これまでで今いちばん伸びてる実感がある。
今年の5月にあらためて勉強し始めたけど、最初に急に「読める」ようになった瞬間があって、
昨日は「聞こえる」瞬間が来た。
「話せる」「書ける」というアウトプットの要素は、まだぜんぜん。
でも、「話す」において動詞の活用も前置詞も定冠詞も性数一致も全部できないわたしが
先生(例の滝川クリステル似美女)に一つだけほめられたのは、会話をつなげていく表現だった。



 「あ、そうなの?」「わたしもそれ観た」「そう、それが言いたかったの」
 「ふうん」「いいね、賛成」「あ、それ聞いたことある」



日本語でもわたしはしゃべるのがとても苦手で、
話し言葉で相手を説得したり相手の心を掴んだりすることがとにかく不得手。
それでも、伝えたいことはしっかり決まっていて熱心に話せば、
優しい同僚や上司たちは、わたしの言いたいことを汲んでくれる。



でもフランス語は日本語以上に「話す」技術に重点を置かれる。
「何を話すか」と同じくらいかそれ以上に「どう話すか」を評価されるという。
(自分の主張を通すために美しい論理の展開を構築するのがフランス式、ともいう)
授業中、他の生徒とダイアログの練習をしていると、わたしたちはいつも指摘される。



・相づちを打ちましょう。
・目を見て話しましょう。
・キャッチボールをするように質問を返しましょう。
・これらのことを、ナチュラルに無意識のうちにできるようになりましょう。



これを毎回、何度も何度も繰り返して言われた。



わたしが日仏で学びたかったのはまさにそれだったから、たぶん生徒の誰よりも
先生のいうことを真面目に実践したので、先生はほめてくれたんだと思う。
もっとベーシックな授業もあったけれど、会話に特化した授業を選んで正解。
文法とか単語とか、聞き取りだって独学でもできるけれど、
なめらかな会話にするテクニックというのが、一人だとどうしても判らなかったから。





ようやく今、英語よりフランス語のほうが先に出るようになってきたところです。
でも今でも日本語で企画書とか作ってるときに、言いたい概念が英単語で浮かんで
それをgoo辞書で日本語に翻訳したりしてるので(しますよね?みんな。特に論文書く人とかは)
それが仏単語の概念で浮かんでくるようになるのが次の目標です。



あとは、お友達ほしいな。
フランス語でもアラシでもブックデザインのことでも。
でもわたし、人とのつながりをつくることにものすごく臆病だからなあ…。
shy(英)というよりはtimid(仏)なのです。